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マラー・ストラナ付近にあったレストランで夜、食事をしたときに、ローストダックを注文してみました。
無難に、牛のステーキなどの料理を注文することも出来ましたが、せっかくプラハに来たのだからと、土地の料理を食べたくなってしまうのが旅情というものです。
ローストダックの味は、最初の一口は美味しいと思いましたが、パサパサとした食感で、飽きてくる味がしました。付け合わせのクネドリーキも、チェコ料理の定番といってもいいものかもしれませんが、どうも僕の口には合いません。
こんなことでは、チェコ通になることが出来ないと思って、ローストダックを頑張って口に運び込もうとしましたが、結局残してしまいました。
ただ、訪れたレストランはインテリアがとても凝っていて、各国の要人がおしのびでやってくるらしく、なるほど、そういった風情を漂わせていました。
レストランの2階は、ビップルームのようになっていて、各テーブルが独立したような格好になっており、贅沢な気分を味わわせてくれる店です。
僕が行ったときは、ちょうどピアノの生演奏があって、眼鏡をかけた色の浅黒い中年紳士が、クラシックピアノを披露していました。
プラハの郊外の場末のレストランで、薄汚れたテーブルクロスを前にしてビールと肉料理を注文するような旅のスタイルを好む僕ですが、「たまには、こういうレストランも悪くない」と思いつつ、ローストダックに舌鼓をうったプラハの夜でした。
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