チェコの街を飛行機から眺めたページです。
空から見た風景


最近、プラハに行ったときは、コペンハーゲンから飛行機に乗って行きました。

僕はなぜかチェコに行くとき、スカンジナビア航空と縁があって、過去の4回のチェコ行きの際に、行きか帰りのどちらかは必ずスカンジナビア航空を利用しています。

それについて、特に主だった理由はないですが、スカンジナビア航空のサービスは申し分ないですし、プラハへ行く前のコペンハーゲンの町並みも素晴らしいものでした。

こうやって、空から地上を眺めていると、地上の列車の旅とはまた違った風情というものが感じられます。

旅をしていると、去る国に何か得体の知れない“哀れ”というか、せつなさを感じ、また、これから訪問しようとする国に対して、ワクワクとした感情を味わうことが出来ます。

初めて海外旅行に出かけたときも、空からの風景というものに感動しました。

自分の乗っている飛行機が地上付近を飛行しているときに、「はたして、自分の住んでいる家が見えないものだろうか?」と目を凝らしながら、完全に童心に返ってはしゃぎまわったことを覚えています。

あれから、数年の月日が経過しましたが、僕の飛行機好きはどうもとどまるところを知りそうにありません。

空港でチェックインまでの時間を待つ間、喫茶店に入ってこれからの旅の予定をあれこれと思い描いたりしている瞬間など、自分自身が地上でもっとも幸福な人間なのではないかと錯覚してしまうほどの気持ちになります。

飛行機の思い出となると、一番印象深いのは、ヨーロッパからアエロフロートに乗って成田に帰ったときに、たまたまですが、エコノミーシートを予約したにもかかわらず、ビジネスクラスに運良く乗れたということがありました。

僕はそのとき、お金も何も持っていない学生身分でしたけれど、自分自身の運の良さに思わず喝采をあげつつ、機内食で出てきたキャビアをほおばりながら、旅の最後の瞬間を満喫しました。

さて、左の写真は、もうコペンハーゲンを離れて、チェコの上空から撮った写真です。

モコモコとした樹林がみえると、僕は「ああ、チェコに近づいている」と勝手にこれからの旅の想像を膨らませて行きます。

日差しもだいぶ和らいで、夕暮れになってきました。

海外旅行をしていて、たとえば慣れていない外国の都市に行く場合は、なるべく昼間に着きたいものですね。
知っている都市であれば、交通機関やその他、ホテルの場所などが明確に分かっているものですが、知らない都市ということになると、地図をたよりに真っ暗闇の空港周辺をぶらぶらとあてもなくさまようことになります。

プラハに最初に来たときも、僕は不安で不安でたまりませんでした。
空港から市内へ行くということが、これほどまでに大変な出来事なのかと自分でも驚きあきれるくらいでした。

自分自身のつたない覚えたてのチェコ語やら、英語やらをちゃんぽんに駆使しながら、やっとの思いで空港からプラハの中心街にたどり着いたことを覚えています。もっていたガイドブックの地図を見ながら、「なんだ、この地図はやたらアバウトでわかりにくいなあ」とブツブツと独り言をいいつつ(旅に出ると日本語で独り言をいってしまうのは僕だけでしょうか?)、知らないプラハの街をさまよい歩いたのです。

でも、そうやって、歩いた記憶が積み重なって、知らず知らずのうちに意識の中に風景のひとコマ、ひとコマが堆積していき、それぞれの旅人の忘れられない思い出になるのだと僕は思います。

僕にとっては、海外旅行のすべての瞬間が振り返ってみると、それぞれ興味深く、また面白く思われるのです。


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